うさぎの背中にフケが!その原因はツメダニ?
「何だか最近うさぎさんが背中をかゆがっている」「ブラッシングしていたら大量のフケが!」
それはウサギツメダニの仕業かもしれません。
うさぎのツメダニ症とは?
ツメダニ症はウサギでよく見られる外部寄生虫症の一つです。ウサギツメダニ(Cheyletiella parasitovorax)の寄生によって起こります。
うさぎの皮膚の表面にある角質層に寄生し、主にフケや体液を食べて生きています。
ウサギ同士で感染していることが多く、飼い始めの頃には症状がなくても、すでに感染している可能性があります。
病変のある皮膚にテープを押し当て、顕微鏡で観察すると、ダニの虫体や卵が見えます。
症状
ウサギツメダニが寄生し発症すると、フケや皮膚の痒みや、毛が薄くなることも。
特に皮膚の免疫機能が低いうさぎさんや、十分にグルーミングができない子だと症状が顕著にあらわれます。
治療
駆虫薬を使用します。背中に垂らすスポット剤が一般的です。
ウサギツメダニが卵の頃には駆虫薬の効果がないため、3週間ほど時間をあけ、何度か駆虫をする必要があります。
また、ほかの病気が隠れている可能性もあるため、他にも必要そうな診察を行い、異常が見つかればそちらの治療も行います。
注意
駆虫薬によってはウサギさんを死に至らしめるものもあるため、必ず獣医師の診断と治療を受けてください。